ビョーク批判 |
中国の行き過ぎたチベット制圧は、まぁいろんな所で語られてるからいいとして、
じゃ、実際独立とか、自治とか、その辺の問題はどうなのよ。
と、久々に真面目に考えてみた。
個人的には、チベットが独立したところで「やっていけない」と思う。
ダライ・ラマも言ってる。その通りだと思う。
チベットが独立した場合、主要産業は観光業と工業になるに違いない。
が、観光資源そのものにセールスポイントがあまりにも少ない。
確かに今、注目は集まっているけど、
中国とソ連、言ってみればどちらも微妙な国、その間にあって、
これまでその文化的価値が世界に広まっていなかったからね。
(あくまでも「観光地」として、旅行者の目で見ると、の話)
工業は、地理的に工場建設や輸送のコストがつきまとう。
鉱脈はたくさんあるんやろうけど、
今以上にレアメタルの価格高騰が続かない限り、
採掘と精錬と輸送のコストに見合わないのでは。
(この辺には詳しくないのでよく分からんが)。
また先進国は、天然資源の代替材料の開発に莫大な費用を費やしている。
現時点ならまだしも、独立できても10年後くらい。
10年後、「うちからジャンジャン掘って下さいよ!」っていうのは、
世界の動向に逆行することになってるんじゃないかしら。
自治そのものは上手くいくと思う。
50年にわたって独立を夢見てきた民族やし、宗教的連帯も固い。
ただ、やっぱり経済基盤がない中での独立は、非現実的。
しかしチベットも不幸だ。
よりによって、自国内の政治経済文化のコントロールを
誤っている中国なんかに統治されてるとは。
民族とか人権とかって大事なんやろうけど、
人は、食っていけないとどうしようもないと思う。