新聞変えました |
という先輩方の言葉を信じ、約5年間にわたって、
日経新聞を購読していました。
まぁ確かにためになるよね。
ためになる?
何の?
昔、実家では毎日新聞を取っていて、
確か小学校高学年の頃から読んでいました。
新聞はテレビと違って文字も写真も動かないので、
じっくり、自分のペースで読むことができる。
小説や教科書とは違う、新聞独特の堅い言い回しや比喩。
おもろいやんけー
と、私の活字中毒はこの頃から既に始まっていたのです。
で、すっかりオッサンになった今。
日経新聞を読んでも全然楽しくない。
まじで全然面白くない。
そもそもこいつを楽しく読める人っているんでしょうか。
仕事の延長やん、全部。
「今朝の日経に書いてましたけど…」
という一言を付け加える人達は、確かに多い。
でも、そういう人達と仕事の話をしても全然楽しくない。
だって全部日経の受け売りなんやもん。
いかにも自分が見てきた、聞いてきたかのような口調で、
政治から国際から時事ネタまで、新聞に書いてあるままに話す。
自分も、もしかしたらそんなくだらぬ人になりつつあるのかもしれない。
って言うかー、こんな面白くもなんともないもんに、月4,300円って高くない?
そういう思いから、とりあえず日経新聞を見直すことにしました。
まずは新聞紙を取っていたのから、電子版へ移行。
自分って、なんてわかりやすい人間なんでしょう。
面白くないもんは読まなくなる。
たったの2ヶ月で、サイトをほとんど開かなくなりました。
というわけで、めでたく解約。
新聞ならまぁ月4,000円くらいなら…と思うけど、
やっぱり電子版に4,000円も、高く感じますね。
タダで読めるトピックだけで充分。
誰が書いたかわからん、解説記事という名のコラムなぞ読みたくもない。
お陰さまで、老人達の語る日経新聞ママの語り口も、
毎日新鮮に聞こえるようになりましたし、
「今朝の日経に書いてたけど…」
「すみません、読んでないです」
「日経ぐらい読んどかないと。私は30年毎日読んでるよ。どやっ」
「さすがですねぇ」
という、やや間違った方法のヨイショもできるようになったし、
競馬で勝ってパチンコで勝って彼女ができて子供のおねしょが止まって皺がなくなってニキビ痕も消えて背が伸びて仮性包茎も治って、人生薔薇色、万々歳。
で、代わりの新聞として選んだのが、産経新聞です。
やっぱり、保守派としてはね。
夕刊が無くて安いのもメリット。
…と思いきや。
近畿圏だけ夕刊があるんですね。なんてこった。
朝にざざーっと読んで、夜にじっくり読み直すパターンなので、
夕刊はほんまに必要ありません。
まぁ読まないなら読まないでいいんですけど、
読まない新聞込みで月3,925円って、やっぱり高いよなぁ。
今、産経は一部売り100円なので、
家の側にコンビニでもあれば、平日だけ買いに行くのに。
そこで選んでみたのがサンケイエクスプレス。
数年前、新聞離れが進む若者向けに、と、
鳴り物入りで登場したものの、ここんとこ噂を聞かなかった新聞。
一部売り100円は、産経新聞と比べると高い気がするけど、
月極めやと2,100円。
大阪日日新聞の次に安い(はず)!
てな感じで購読を始めて1ヶ月経ちましたが、まずまずいい感じです。
まぁやっぱり内容は薄いし、網羅性も低いので、
ネットで日経は併せて見てるんですけど、
やっぱり産経は面白い。
(産経系列の記事の寄せ集めなので、基本的に産経新聞と似ています)
保守系の論調も、やっぱり自分には合っていて、
朝から新聞読んで気分を悪くすることがなくなりました。
ちなみに今日1/30の25面、「国際政治経済学入門」なんかは、
さすが産経wと笑いながらも誉めてしまうような記事で(コラム?)で抜群の出来。
気になる人は読んでみてください。
やっぱり、面白いものは読みたくなりますよ。日経と違って。
じゃ日経は読まないのかと言われると、会社で読んでます。
一日遅れ、会社で読まれた後に。
そこで改めて気付いたんですが、
日経って、一日遅れで読んでも全然問題ないですね。
証券屋とか営業マンにとっては、
その日のニュースの詳細な情報ってすごく大事なんでしょうけど、
我々事務職にしてみたら「何があったか」さえ知っておけば、まぁなんとかなる。
実際、日経の記事の約8割は、
それ以外の全国紙ではほとんど扱われることがない話題です。
ということは、それだけタイムリーな話題が少ないということ。
今頃になってFacebookやLINEを持ち上げてるようじゃダメやし、
この三年間の言い訳?をするように、
アベノミクスを批判しまくってるようじゃ進化はあり得ないなと、
一日遅れの日経新聞を読んで、しみじみ思います。
日経新聞、それはそれで意味があるとは思いますが、
読み物として面白いのは、確実にその他の全国紙であって、
金払って読むなら、間違いなく後者。
30歳過ぎて、やっとわかりました。